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2012年4月24日 (火)

「パート割り」というスタイル

ベリキューといえば、Berryz工房「Because happiness」と℃-ute「幸せの途中」の衝撃の余韻が未だに醒めやらぬGW前ですが。

俺はといえば、シングル発売の頃はまったくの駄曲だと思っていた「甘酸っぱい春にサクラサク」が意外にも三連シャッフルの良曲であることに気付きヘビロテ状態で。

で、何度も聴いてるうちに「この曲も全編voがユニゾンってのがな〜。パート割りにしてくれればもっと良かったのに……」って考えたところで、「あれっ」と思ったんですよね。「そもそもパート割りって何だ?」と。

昔、80年代のポップスター大集合企画「We are the World」を聴いているとき、「これって要するにパート割りの元祖だよな」「つまりマイケル・ジャクソンが"推されメン"か」とか考えて一人でウケてたんですけど、改めて考えたら本当に「パート割り」って珍しいんですよね。この「We are the World」はまあオールスターの企画モノですから必然性もあるわけだけど。

コーラスグループで、一曲の中でリードパートを2〜3人で交代するっていうのは珍しくないけど、ハロプロみたいに5人〜10人前後のヴォーカルが、2〜4小節単位でクルクル入れ替わるというのは、歴史的に見ても相当珍しいスタイルだと思います。

俺のライブラリでハロプロのパート割りに近いというと、思い浮かぶのはサイケデリック期のテンプテーションズくらいだもん。例えば「I Can't Get Next To You」、4人のリードが次々に入れ替わるスリリングなこの感じはかなりハロプロっぽいのでご覧ください。

【The Temptations - Can't Get Next To You】


やっぱり2〜4小節単位でクルクルとヴォーカルが入れ替わるって、声質も声量もバラバラだから聴きづらくなると思うし、ましてやステージでそれをやるっていうのは結構な苦労があると思うんですよ。それを不自然に感じさせないほど洗練させていったハロプロはやっぱ凄いなって結論になるんですけど。

まあ、とにかく我々が普段当たり前のように受け止めている「パート割り」って実は特異なヴォーカル形態ですよねって話です。

で、いつかハロプロコンサートで、パート割りの元祖ナンバーを歌いますってことで「We are the World」をカバーしたら面白いなーと思う。そして、ブルース・スプリングスティーンのパートはぜひ菅谷梨沙子でお願いしたいと思います。

【参考楽曲】
USA for Africa - We are the World
(ブルース・スプリングスティーンは2:12と4:53あたりからです念のため)

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