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2013年7月 3日 (水)

スマイレージの歌詞について

本日発売日につきスマイレージ「ヤッタルチャン」をさっそくiTunesストア購入。youtubeで聴いてた頃からずっと思ってましたが、これサビがポジティヴだから救われるけど、Aメロの歌詞は相当辛辣ですよね。

君はいつだって 「ない ない ない」

そしていつだって 「ヤバイ ヤバイ ヤバイ」

どんなときも デキナイチャンだもんね ね ね ね

こういうのを彼女らに歌われたら、自分のことを指摘されてるようでグサッとくる人も多いんじゃないのかな。誰もが「サミシイチャン」や「デキナイチャン」、そして「リカイシナイチャン」的なものを抱えている訳で。

この辛辣な感じの小気味良さ、俺は初期のRCサクセションを思い出しましたね。「シュー」とか。

……この「ヤッタルチャン」に限らず、スマイレージの歌詞ってちょっと他のグループと違う感覚を感じることがある。いい意味で。

例えば……

■スキちゃん

「坂道二人 / 肩をならべて / 自転車ルルル / 放課後デート」ってこれ、楽曲込みで考えるとかなり自然な導入だと思うんですよね。速いテンポでスッと作品世界に入っていけるという、名人芸的なものを感じます。

■有頂天LOVE

他愛のない男女の日常を歌っててそれはいいんだけど、そういう中でやや唐突な感じで挿入されるフレーズ、「世界を変えてよ」で俺はグッとくる。これたぶんエリック・クラプトン「チェンジ・ザ・ワールド」へのアンサーだと思うんだけど、このフレーズひとつで、二人の日常世界がグッとユニバーサルに広がる感じがします。大げさだけど。

■学級委員長

作者であるつんくの解説によると、この「学級委員長」とは相手の男を指しているようですが、ここは主人公の女の子が学級委員長って設定で読んだ方が断然面白い。そういう誤読の余地を残しているタイトルが素晴らしいと思うんですがどうでしょうか。

■好きよ、純情反抗期。

どこがどうって訳じゃないけど、こんなにテーマがハッキリしてて一貫性があり、ストーリーに破綻がない(唐突なフレーズがない)歌詞ってハロプロにしては珍しいような気がしますね。

■タチアガール

発売後しばらくしてから、"立ち上がる"の駄洒落だけじゃなくて"チア・ガール"ともかかってたんだな、と気が付いた。この言語感覚はけっこう凄いんじゃないでしょうか。

……俺の「つんくクレジット」に対する疑問は以前に書いたけれど、やはりおっさん(つんく)が女子中高生~OLの心情世界について年間100曲近くもの歌詞を描き分けるというのはちょっと状況としては不自然な訳で、実際につんくが書いているのだとしても、「こんな設定の歌詞はどうでしょう?」って提案する(恐らく女性の)アドバイザー役のスタッフがいるはずで、スマイレージの場合、そのアドバイザーが優秀なのではないか、というのが今のところの当研究所の推測、というか妄想です。

【参考楽曲】

エリック・クラプトン / チェンジ・ザ・ワールド

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