Buono!

2011年9月 2日 (金)

Buono! 8/28横浜BLITZ公演@youtube

8/28、Buono!@横浜BLITZのyoutube生配信を観たけど、Buono!を見直しました、素晴らしかった。

俺は去年の夏、初めてBuono!を横浜BLITZに観に行ったんですけど(Rock'n Buono! 3)、DVD『We are Buono!』に比べて歌の上手さが今ひとつで、ちょっとガッカリしてたんですよ。一部ファンの間で「あのDVDは編集の段階で歌声の音程をデジタル修正しまくり」って言われてるのは本当だったのかな、と思ったりもしてました。

でも、今回の公演をyoutubeを観て、DVD『We are Buono!』に音程の修正はほぼ無かっただろう、と確信しました(そもそもライヴだと、マイクからの音源だけじゃなくて、PAから会場全体に回ってる歌声も修正しないと不協和音になっちゃうと思うんだけど、PAから出てる歌音は歓声から分離できないから修正は事実上不可能なのではないか)。

歌の上手さが完全復活してる。当然リアルタイムでは音程操作など出来ませんから、やっぱりこれがBuono!の実力なんですよね。

特に鈴木愛理のソロ「My Alright Sky」は上手かった。CDより上手かった。CDだとフレーズによって歌い方がバラバラで、通して聴くと「つぎはぎ感」があって、それを俺は「苦戦してる」と思ったんだけど(確か鈴木さんもMCでレコーディングに凄い時間をかけた、と言っていた)、ライヴではまるで一筆書きのようにスムーズに歌ってた。このナチュラルさこそ鈴木voの魅力だと思っているので、俺は大満足でした。ライヴ音源も売って欲しい。

夏焼さんはちょっと調子悪かったみたいだけど、更に歌声に凄みが増しててよかった。「フランキンセンス」は口パクっぽかったけどどうなんだろう。「1/3…」「Jucy...」なんかでは夏焼voのドスが効いてて良かった。「Jucy...」はCDとは違ってユニゾンではなかったんだけど、やっぱその方がいい、凄い迫力だった。

実は俺が「『We are Buono!』ピッチ修正疑惑」を否定する決定打となったのは、この日の嗣永voの目を見張るほどの安定ぶりでした。努力してるんでしょうね、やっぱりBuono!の三人目はこの人しかいない、と思いました。

という訳で、三人のvoに関しては文句なしなんだけど、演出の面で望みたいのは、「完全なバックバンド演奏」ですね。ドルチェ演奏っていっても、全部CDと同じテンポだしステージに無い楽器も鳴ってるから(「恋愛ライダー」のアコギとか)、カラオケ音源と生演奏を同期させてるんだと思います。

今回の「恋愛ライダー」はちょこっとしか演らなかったけど、完全にドルチェによるライヴバージョンだったじゃないですか、あれを全編貫いて欲しいんですよね。やっぱライヴは完全にライヴverで聴きたいし、Buono!とドルチェなら出来ると思う!

最終的には、俺はBuono!にこんな感じでやって欲しいというイメージがあるんです。

PUFFY「ジェット警察」ライヴ。すんごいです。Buono!も「ワープ!」でこんな感じにならんかな?

2011年8月21日 (日)

弾いてみた「Buono! / OVER THE RAINBOW」ギターソロ

ハロプロサウンド研究の成果を初実践! 夏休み企画ということで、前から音を採って練習していた「Buono! / OVER THE RAINBOW」のギターソロをデジカメで撮ってみました。

目指せドルチェ!

……でもオッサンはドルチェにはなれないんだよな……。

2011年8月16日 (火)

Partenza / Buono!

出ましたね、Buono!のミニアルバム。いやー、去年はもう活動休止かと思ってましたが。でも、前回のツアーのタイトルが「Re : Buono!」だったり、このアルバムタイトルがイタリア語で「出発」だったりするので、スタッフの中でも「活動再開」という意識があるんでしょうね。

という訳で聴いてみました『Partenza』。まず強烈な印象を残したのが「Partenza〜レッツゴー!!!〜」と「My Alright Sky」の二曲で、これがかなりU.S.ブラックミュージック臭が濃厚なので戸惑いました。俺の中ではBuono!ってパンクなガールズグループだから、かなりの方向転換だと思った。前作(3rd)でちょっとハードロック寄りに振ってたので、そっちに行くかと思ってたんですけどね。


Partenza〜レッツゴー!!!〜
最初は何じゃこりゃと思ったけど、「何じゃこりゃ」ってのはあのラップ部分だけで、他は凄いシリアスで格好いい楽曲なんですよね。voのエフェクトとかフィルターとか、シンセのバッキングとか凝ってるので5分超の楽曲でも全然飽きない。それだけに、ドリフの早口ことばみたいなラップ部分が残念。コミカルさを残したかったのか。

雑草のうた
以前のエントリー参照。

フランキンセンスΨ
このアルバム最大の収穫はこの曲なんじゃないかと思う。以前、夏焼雅はハードロックを歌うべきみたいなことを書きましたが、ディスコ〜ハウス系のこういう曲にこんなに似合うとは。この曲を夏焼雅に歌わせようと考えたスタッフは偉い。そうかー、夏焼さんはドナ・サマー系のディスコクイーンって路線もあり得るんだなー。この曲聴いて思うけど、本当に夏焼雅の声は強烈で、俺は「鋼(はがね)ヴォイス」と呼びたい。しかしこういう強力なシンガーが「付き合ってるのに片思い」とか「ギャグ100回」とか歌ってるんだから、ある意味Berryz工房って贅沢なグループですよね。

My Alright Sky
これはこのアルバム中最大の問題作ですよね。ここまでR&Bに寄ってBuono!と言えるのか、とか、鈴木愛理のvoはどうなのか、とか。実際鈴木愛理のvoは微妙だとは思う。珍しく「苦戦してるな」という感じを抱かせる。難しい曲なんでしょうね。でも、低音からファルセットまですべて彼女自身の地声が生きているのはさすがです。トラック自体は「そばにいるよ」系なんですかね。リズムトラックがしっかりしてるので、かなりちゃんとR&Bになってる感じがします。

夏ダカラ!
俺はちょっと苦手でした。ここまで正統派のJ-POPだと、ちょっとBuono!に期待してるのとは違うな、と。良曲だとは思うんですけどね。エンディングがビートルズ「ハード・デイズ・ナイト」なんですけど、クラシック・ロックへのオマージュを挟み込むのは、もはやBuono!シングルのお約束?

キアオラ・グラシャス・ありがと
嗣永桃子ソロ。このアルバムの中では凄く浮いて聴こえるんだけど、よく考えたらこの曲がいちばん従来のBuono!路線に近いのだった。前述のように夏焼・鈴木ソロが従来の地点からもの凄い跳躍を見せているので、嗣永一人が取り残されている印象を受ける。

JUICY HE@RT
うーん、いまひとつピンと来ない曲です。全編三人のユニゾンにした意味が分からない。

1/3の純情な感情
俺は原曲をあまり聴いたことがないので、違和感なく楽しめた。夏焼パートも鈴木パートもドスが効いてて凄い!


もうBuono!は「ロックバンドのパロディ」みたいなのはやめちゃったのかな。俺はそれでも全然構わないんで、(サウンドのカラーはそれなりにコントロールして統一しつつ)色んな事をやって欲しい。

という訳で俺はこのアルバム、かなり楽しんでます。


2011年6月16日 (木)

We are Buono!〜Buono!のテーマ / Buono!

俺は去年(2010年)の夏ごろ、「Buono!解散説」ってのを唱えてて。いや、唱えるつったって、そんなことを話す相手もいないから一人で妄想してたんだけどさ。

「解散説」の根拠はこの「We are Buono!〜Buono!のテーマ」とビートルズ「ジ・エンド」の類似性、なんだけど。

ビートルズの「ジ・エンド」は、その曲名のとおり、彼らのラストアルバム『アビーロード』のラストを飾るナンバー。

ここでビートルズは、各メンバーの「ソロ合戦」を繰り広げます。ドラムソロを皮切りに、ジョージ・ハリスン〜ポール・マッカートニー〜ジョン・レノンが交互に繰り広げるギターバトルはその白眉。

俺は「Buono!のテーマ」の中盤ギターソロは、この「ジ・エンド」をなぞったものだと思うんですよ。合間に入る掛け声によると、鈴木愛理〜夏焼雅〜嗣永桃子の順にそれぞれのソロが披露されている、ことになってますよね。しかも、それぞれのフレーズが何となく、「ジ・エンド」と重なってるような気がする。特に、ラストの嗣永パートと、ジョンのパートが。

そして、ビートルズ「ジ・エンド」では、激しいギターバトルでエンディングを迎えた後、「なぜ入ってるの?」って感じの超短いおまけトラック「ハー・マジェスティ」で終わるんだけど、その"とぼけ方"が、エンディング後の鈴木愛理の台詞「終わっちゃった!(笑)」に対応してるような気がしたんですよね。

で、ビートルズの方は、この「ジ・エンド」をラストナンバーとするアルバム『アビーロード』を発表して半年後に解散します。

「Buono!のテーマ」も、アルバム『We are Buono!』のラストナンバー、そして最後は「ハー・マジェスティ」的な鈴木愛理「終わっちゃった!(笑)」でしょ。俺はこれ、絶対に解散の布石だと思ったんですよね。

しかし、その後、2011年2月に「雑草のうた」がリリースされとりあえず活動が継続しているのは皆さんご存じの通り。解散説は俺の妄想に終わってめでたしめでたし。

んで、最後にどうでもいい話なんですが、この「Buono!のテーマ」のステージを見ると、鈴木愛理=ギター/夏焼雅=ベース/嗣永桃子=ドラムっていう設定になってますが、これをビートルズに当てはめると……

鈴木愛理=ジョン・レノン
夏焼雅 =ポール・マッカートニー
嗣永桃子=リンゴ・スター

ってことになるんだよね。この例え、Buono!の三人のキャラクターに凄く似つかわしくて、俺は独りで気に入っているのです。

【参考楽曲】
ザ・ビートルズ / ジ・エンド

ラモーンズ / 思い出のロックンロールラジオ

2011年5月 2日 (月)

ロックの神様 / Buono!

本日5月2日は忌野清志郎の命日です。

俺はずっとファンで。長々とは申し上げませんが、一時、清志郎の生家の近くにアパートを借りて住んでたくらい。

2009年に彼が亡くなった時、訃報を伝えるTVニュースは、なぜかどの局も申し合わせたかのように、「ロックの神様、忌野清志郎さん死去」だった。「ロックの神様」て。俺RCサクセション時代からずっと追いかけてるけど、そんなキャッチフレーズなんか聞いたこともなかった。何だったんだろうね、アレ。

でもあの時のニュースのお陰で、この曲は別の意味に聞こえてしまう。

あと10日で文化祭
やっと見つけたメンバー
きっとロックの神様が逢わせてくれたんだ

小さなステージでも
あたしたちにはブドーカン
きっとロックの神様が守ってくれるんだ

ここでBuono!の三人を見守るロックの神様=忌野清志郎という図を想像すると毎回ムダに泣けてしまうんですよね。

この曲がリリースされたのは08年2月だから、忌野清志郎を想定した詞ではないんだけど。まあ、こういう聴き方をしてる人もいますってことで。

*ちなみに。忌野清志郎は自宅マンション別室のプライベートスタジオを「ロックンロール研究所」と名付けていたのですが、当ブログ「ハロプロサウンド研究所」というタイトルはそこから拝借しております。

2011年4月27日 (水)

恋愛♥ライダー / Buono!


前回ちょろっと言及したおかげで、また「恋愛♥ライダー」がヘビロテ中。

この曲との出会いのお陰でBuono!にハマり、鈴木愛理のvoにハマる、という俺にとって最大のきっかけ曲ですが。

俺はこの曲のサウンド聴いて、真っ先に「渋谷系」を思い出しました。轟音ギターロックをサウンドのセンスの良さで聴かせるところが、コーネリアスとかヴィーナス・ペーターとかを彷彿させます。

基本的なサウンドもいいけど、「明日は明日の風よ吹け♪」のところのバックとか「バキューン」の最後のスピード操作とかの、コーネリアス的宅録感が覗くところも堪らなく良い。っていうか、サウンドの質感が全体的にコーネリアスのアルバム『FANTASMA』に似てて、特に「NEW MUSIC MACHINE」って曲にかなり似てるんだけど、これは作ってる方もちょっと意識してる感じはします。

そのような、かなり知的なサウンド作りながらも、ティーンズ向けの俗っぽい歌詞で押し通すこのギャップも俺は好きですね。

とにかく凄い曲。この曲を聴くたびに、「絶対的名曲」という言葉が頭に浮かびます。スタイリッシュな轟音ギターロックがこんなにポップにまとまってるのも凄いし、何しろ楽曲が素晴らしいです。俺、聴いててたまに自然に涙が出てきますから、あまりの曲の良さに。

【参考楽曲】
コーネリアス / NEW MUSIC MACHINE

ヴィーナス・ペーター / Every Planets Son

2011年2月25日 (金)

雑草のうた / Buono!


前回はハロプロ最古の楽曲だったので、今度はいきなり最新シングルで行きましょう、Buono!「雑草のうた」。丸一年間、新譜が出ませんでしたからね、ファンから解散説も出てたし、俺ももう終わりなのかな、とか思ってました。

という状況でのこの新曲。「挑戦的だなー」っていうのが俺の第一印象。っていうのは、ハモれる人たちだし、歌も上手いのが二人いるんだから、シングルなんだしメロディアスな楽曲を持ってくるのが普通だと思うんですよね。けど、「メロディレス」ってくらい平坦なサビだった。それが「挑戦的」だと思った。アヴリル・ラヴィーン「ガールフレンド」との類似性が指摘されてますし、俺もそんなところだと思いますが、とりあえず作り手に「新しい感じにしよう」という意思があるのは嬉しいですね。

この曲の作者のツイッターで「こだわるファンのために打ち込みじゃなく生ドラムにしました」って書き込みがあったけど、生ドラムだけじゃなくてイントロはじめ随所にリズムマシンを混ぜてるのが凝ってて良い。単にライヴ再現可能な生バンドっぽい感じ、っていうんじゃつまらないですから。

そしてオールド・ロックファンに向けた隠れメッセージが2カ所。

ギターソロがディープ・パーブル「ハイウェイ・スター」のパロディですね。これは分かりやすい。

もう1カ所は歌詞。2番の歌詞のここ。

「名前を持たない道端の草みたいに
 誰にも知られていない気分はどうだい?」

これ、ボブ・ディランの超名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」のサビのほぼ直訳ですね。「転がる石」を「道端の草」に置き換えただけ。

「How does it feel ?〜
 Like a complete unknown ?
 Like a rolling stone ?」

したがって、2番の締めくくりのフレーズ「そうさ 時代は変わるよ」も、当然ボブ・ディランの「The Times They Are A-Changin'(邦題:時代は変る)」という曲名からの拝借、ということになります。

youtubeで初めて聴いてから1日後、ふとした瞬間にボブ・ディランが隠れてるのに気付いた時は感動しましたね。奥が深いです、Buono!。

【参考楽曲】
ボブ・ディラン / ライク・ア・ローリング・ストーン

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